OpenStackはSmall Officeで利用できる?

OpenStackとは

OpenStackは、IaaS (Infrastructure as a Service) を構成するためのクラウド管理ソフトウェアで、クラウド環境を構成するためのオープンソースソフトウェアとして開発されているソフトウェア群です。
パブリッククラウドとして有名なAmazon EC2/S3などのように、コンピューティングリソース/ネットワークリソース/ストレージリソースなどからなるマルチテナント型のクラウドインフラを提供します。

マルチクラウド型

マルチテナント型クラウドは、一般的なクラウドサービスとして、同じシステムを多数のテナント(1つの企業と考えれば解り易いかと思います)で共有する方式になり、複数のテナントでリソースを共有することにより、インフラの構築、維持管理コストを低減できるといわれています。
シングルテナント型は、クラウドサービスであっても専用のインフラを持つもので、コストという点ではマルチテナント型に勝てませんが、同じリソースを複数のテナントで利用するマルチテナント型に比べて、カスタマイズ性や安全性という点でメリットを持っています。

OpenStackを構成するソフトウェア

プロジェクト名 機能 特徴
Nova コンピュート 仮想マシン管理やハイパーバイザとの接続を提供
swift オブジェクトストレージ オブジェクトストレージサービスを提供
Glance イメージ 仮想マシンの起動イメージサービスを提供
Horizon ダッシュボード GUIのダッシュボードを提供
KeyStone 認証 認証サービスを提供
Neutron ネットワーク L2/L3ネットワークと、ファイアウォールのネットワークサービスを提供
Cinder ブロックストレージ 永続的なブロックストレージサービスを提供
Ceilometer メータリング 各サーバからシステム情報を定期的に収集して保存/

Trove データベース データベースに関わるサービスを提供
Sahara ビッグデータ ビッグデータに関わるサービスを提供 (Hadoop、Spark)
Heat 自動化 スクリプトによる仮想マシンの作成からアプリのインストール等を自動化

OpenStackをインストール

ここでのインストールはCentOS7上にOpenStackをインストールして動作を確認するところまでを記述しています。

インストール環境の必要要件は下記を参照ください。
http://docs.openstack.org/juno/install-guide/install/yum/content/ch_overview.html#example-architecture-with-neutron-networking-hw

検証環境は、次のような構成になっています。

  • CPU: x1
  • Memory: 8GB
  • HDD: 10GB

RDOから提供されているpackstackを使用するため、yumが利用可能な状態に設定してください。
proxyを経由する場合は、yum.confを設定してください。

proxy=http://proxyserver:port番号

必要に応じて yum update を実行します

# yum update

RDOのリポジトリをインストールします

# yum install -y http://rdoproject.org/repos/rdo-release.rpm

packstackをインストールします

# yum install -y openstack-packstack

仮想化関連のパッケージをインストールします

# yum install -y qemu-kvm

SSH公開鍵を作成します

# ssh-keygen -t rsa
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/root/.ssh/id_rsa): Enterを押す
Created directory '/root/.ssh'.
Enter passphrase (empty for no passphrase):        Enterを押す
Enter same passphrase again:               Enterを押す
Your identification has been saved in /root/.ssh/id_rsa.
Your public key has been saved in /root/.ssh/id_rsa.pub.
The key fingerprint is:
b7:bd:bd:6a:f9:84:92:23:38:23:ff:ff:f8:60:5d:23 root@samurai-mav2.chibaminato.com
The key's randomart image is:
+--[ RSA 2048]----+
|                 |
|                 |
|                 |
|                 |
|        S . E o  |
|       . . = + . |
|    . + . B +..  |
|     o o o =o+   |
|      ....o+=o+. |
+-----------------+

answer fileを作成します

# packstack --gen-answer-file answerfile.txt ファイル名は任意

必要に応じてカスタマイズします(この環境では下記のみをDefaultから変更しました

# vi answer.txt
CONFIG_NTP_SERVERS=NTP Serverアドレス
CONFIG_HEAT_INSTALL=y

packstackを実行します

# packstack --answer-file=answer.txt

完了までに時間が掛かります。

完了後、ブラウザからダッシュボードへアクセスします
アカウント:admin パスワードでログインします
openstack-dashb01

openstack-dashb02

pachstackを利用することで、インストールは簡単にできますが、多人数の環境であれば、有効に使えると思いますし、プライベートクラウドとしても有効だと思います。ただしSmall Officeでの使用という点では、利用イメージが湧きませんでした (私の準備と想像力不足です)

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