ベアメタルクラウド

2016年頃からベアメタルクラウドという言葉が出てくるようになりました。クラウドという言葉が一般的になってきた中でこれからはベアメタルクラウドが・・・と言われても・・・ただベアメタルクラウドという言葉自体はかなり前から存在していたようです。

クラウドサービスとは

ベアメタルクラウドとは、クラウドという名称からも判るようにクラウドサービスのひとつの形態です。クラウドサービスは、クラウドサービス事業者が提供するサーバリソースやソフトウェアをネットワーク経由でクライアント(利用者)が使用するというサービスです。
クラウドサービスには、いくつかの形態があり、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Plathome as a Service)、SaaS(Software as a Service)が主だったものです。少し乱暴な分け方をするとIaaS、PaaS、SaaSはサービス事業者が提供する範囲が異なるということになります。

IaaS
サーバを使用する権利とでもいうのでしょうか?サービス事業者はサーバ(CPU、メモリ、ネットワークなど)を運用する環境を貸し出します。サービス利用者は、契約した環境上に必要なリソースを利用してサーバを構築します。IaaSのメリットは、自社で運用する場合に掛かる初期投資、および運用に掛かるコストを抑えることができます。また、リソースが不足したならば、容易に増強することができます。
PaaS
サービス事業者が事前に用意している環境(CPUやメモリ、OSなどのサーバ環境)上に、ミドルウェアなどを導入してシステムを構築します。PaaSのメリットは、IaaSほどの柔軟性はありませんが、サーバ構築のコストや知識が不要でサーバ運用コストを抑えることができます。
SaaS
サービス事業者が提供するアプリケーションをインタネット経由で利用することができます。サービスだけを利用するため、導入コスト、運用コストはほぼ必要なく、契約すればすぐに利用可能になるなどが利用上のメリットです。

SaaSは少し異なりますが、クラウドサービスを利用するメリットは、運用コストを削減することができるということです。企業を主に考えると、企業活動が行われている時間は当然ですが、企業が休業期間中であってもシステムは稼働しています。もしくはシステムの利用を停止していたとしても、システム自体は動いている、もしくは休業明けに使用できる状態を保つ必要があります。そのためには、システム管理部門の人々は24時間体制であったり、問題が発生した時には対処できるように備えているものです。
この点だけみても、オンプレミス(自社運用とか物理サーバの意味)でシステムを運用するよりもクラウドを利用して大幅に運用コストを削減できると想定され、クラウド利用が広がっていることは当然のことなのかと思います。

ベアメタルクラウドとは

ベアメタルクラウドとは、クラウドという名称からも判るようにクラウドサービスのひとつの形態と書きましたが、通常のクラウドサービスでは、リソースを仮想化することでサービスを提供しています。ベアメタルクラウドでは、仮想化せずに物理サーバをクラウド(インターネット経由で利用)上で使用できるというものです。

企業が運用している物理サーバは、ソフトウェアの制約などで仮想化できないなど、クラウド上では稼働できないものがあり、物理サーバで運用を継続しなくてはならないものがあります。この物理サーバでしか運用できないサーバをクラウド上へ移管することができるというのがベアメタルクラウドのメリットであり、サービス事業者が狙っているところです。

ベアメタルクラウドのメリット

前段にも書いたように、ベアメタルクラウドのメリットは仮想化できない物理サーバをクラウド上で管理、運用できることです。通常のクラウド(パブリックでもプライベートでも)では、仮想化した複数の仮想マシンをある単位のハイパーバイザ上で動作させます。各仮想マシンでリソースを共有していることにより、リソースを食い合う状態が発生するとサーバのパフォーマンスが影響を受け、特にI/O負荷による影響を受けるシステムでは仮想化が難しいということになっていました。

ベアメタルクラウドがサービス化されることで、IaaSのように仮想化できないシステムはクラウド上で運用ができない、オンプレミスのように初期投資や運用コストが掛かるという点を改善できることが期待されています。

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