MotoGP アルゼンチンGPはなんだったのか?

アルゼンチンGPのmotogpクラスは大混乱

この記事はテレビ観戦、かつ個人的な感想になっていますので、誤り等はご了承ください。
MOTOGP R2
レースはクラッチローの優勝、2位にザルコ、3位にリンスという結果で、中上も13位完走という結果でした。

ウェットパッチが残る状態で開催されたアルゼンチンGPのMOTOGPクラスは大混乱してました。
まぁ、この混乱の要因はマルケスがほとんどと言えるんですけど、スタートディレイに関連したミラーの動きもありましたし、レーススタート直前のマルケスのエンスト、それに伴うグリッド上での再始動と逆行してグリッドに戻るという動き、さらにレース中もピットスルーペナルティと無理な突っ込みで他車への接触、極めつけはロッシと接触してロッシを転倒させてしまったこと。

突然、スタートがディレイに

スタート前の混乱は、Wet Race宣言を出している状態で、各車がコースインしてグリッド上に並んでいるところでポールのミラー以外がピットへバイクを戻していくことから始まりました。
ミラー以外の選手がレインタイヤを装着してコースインしていて、レインタイヤでは危険という判断でピットにバイクを戻して交換するために、グリッドからバイクをピットへ戻したようです。

オフィシャルの発表が先にあったのか?後付けでスタートディレイにしたのか?ミラー以外の全車がピットに戻ってからスタートディレイが発表されました。
MOTOGP R2
ミラーだけがグリッド上に残った状態で、辻本さん曰く、スリックで賭けに出たのに、そのままスタートせずにスタートディレイで全車がスリックに交換できるようになってしまうため、ルールに則りグリッドに着いたミラーの賭けが無駄になってしまうため、グリッドに残ることで抗議をしているのでは?ということでした。
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この点について、ミラーは次のようなコメントを出しています。
「僕らは正しいことをしたと思っている。他の人たちが間違ったことをしたとは言えないけど。でも、グリッドは奇妙な感じだった」

まぁ、Wet Race宣言が出されているので、レーススタート、乗り換えOKになってから車両交換する。というのがルールでしょうか。

主催者側は、ドライ路面をレインタイヤで走ることの安全性を考えてスタートディレイにしたようですが、ミラーが怒ることにも頷けるかと思います。通常ルールでいけば、他のライダーが乗り換えをしている間に、ミラーが独走して優勝する可能性があるのですから。

変則グリッドでのスタート

前述のように、不明瞭なスタートディレイによって賭けに勝った優位性を活かせなくなるミラーに対して、他のライダーのグリッド位置を下げることでハンデキャップを与えることになり、ミラー以外は5列後方に並ぶ形でスタートすることに。

マルケスがエンジンストール

各車、サイティングラップを終えてグリッドに整列するとマルケスが手を挙げてバイクを押してます。エンジンストールして押し掛けしています。エンジンが始動して自分のグリッドに戻るマルケス。この時、手で押してバイクを戻すのではなく、バイクに跨り、コースを逆走してグリッドに戻りました。
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この時のオフィシャルの対応も良くなかった。エンジンストールして、すぐにエンジンが掛からない時点でコース外に排除するのでは?また、エンジンが掛かったとは言え、逆走してはマズイでしょ。マルケスに駆け寄っていたのに、それを許してしまったオフィシャルも問題がありますよね。

この時のことについてマルケスは
「ひとりのオフィシャルがサムアップをしていたから戻っていいと思った」
と言っています。

一応、この件ついては、スタート後にピットスルーペナルティを受けたのですが。

ペドロサが転倒

MOTOGP R2
レースがスタートすると、スタート直後はバイクが密集している状態で、更にウェットパッチの残るコースはラインが少ない状態。ここで今回は好調そうだったペドロサがザルコの飛び込みを避けたところでウェットパッチに乗ってしまい転倒。ザルコと接触は無いようでしたが、普通にドライならば転倒するまではいかないでしょうけど、今回のコースコンディションだと、少し強引だったかな?
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ペドロサは骨折はしていないようですが、右手を強打して次戦は出場が微妙なようです。

マルケス劇場?が始まる??

ピットスルーペナルティを受ける前にトップに立ったマルケスですが、ピットスルーでほぼ最後尾から追い上げをしなくてはならなくなります。
何かのスイッチが入ってしまいましたか?路面コンディションが悪い中、他車と2秒以上速いラップで追い上げていきます。
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6周目の最終コーナーでAエスパルガロのインに飛び込みますが、強引だったので接触!エスカルガロは転倒こそしませんでしたが、マルケスは、この接触でポジションダウンのペナルティを受けます。その間も中上、ルティ、モルビデリと少し強引な抜き方をしてます。まぁ、スピード差があるので仕方がないとも言えるのですが。

ロッシとの接触

トップグループの4台から遅れてドヴィ、ヴィニャーレスと5位争いをしていたロッシですが、どうも雨のyamahaは今年もイマイチなのか、ヴィニャーレスに先行されて6位走行中にマルケスが追い付いてきます。マルケスは勢いがありますが、上位勢になると、さすがに差は少なくなってました。残り6周になった13コーナーでロッシのインに飛び込んだマルケスはコーナリング中のロッシのサイドに突っ込む形で接触。
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コースサイドに押し出されたロッシは濡れたグリーンで滑り転倒!マルケスは振り返り、手を挙げて謝っているが
MOTOGP R2
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そのまま走り続けて5位でゴール。
しかし、その後に30秒のペナルティを受けて18位へ後退することになりました。

この時のことをマルケスは
「ウェットパッチに乗ってフロントが滑ったため、フロントブレーキを離して回避した。ロッシに接触しないように最大限の努力をしたけど接触してしまった。」と。そして「決して故意ではない。」ということをコメントしています。

これで面白くないなはロッシ陣営です。ロッシは転倒後に再スタートしましたが19位でフィニッシュ。なんとマルケスの後ろでゴールしたという結果になり、謝罪にきたマルケスを追い返す(ロッシではなくマネージャさんとか)という混乱状態に。

ロッシのコメントはITATWAGP様サイトを観ていただいた方がいいかと思います。

ITATWAGP ロッシ『マルケスがこのスポーツを滅茶苦茶にしている』2018アルゼンチンGP
https://itatwagp.com/2018/04/09/motogp-5550/

ロッシとは過去の因縁もあるし、今回のマルケスは危険走行をし過ぎているので、30秒のペナルティだけで済むのでしょうか?

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